知らないと損をする英会話術117 「防災頭巾」「震度」地震に関するフレーズ

2011年3月11日から早11年。繰り返し地震を経験している日本人だからこそ、地震について正確に伝えたいですね。「余震」「避難訓練」「震度3」など、さらりと言えるようになりたい地震用語を網羅します。

東日本大震災から11年

毎年1月には阪神淡路大震災、そして3月には東日本大震災に関する話題がテレビなどで放送されます。日本ほど地震を経験し、地震対策が生活から切り離せない国や地域は世界でも稀といえるでしょう。それゆえに、海外の人からもよく地震について質問されることがあるので、さらりと言えるよう覚えておきたい地震に関するワードをご紹介します。

例)東日本大震災 Great East Japan earthquake

阪神淡路大震災 Great Hanshin Awaji earthquake

地震に関する基本ワード

まずは、地震(Earthquake)に関する英単語を見ていきましょう。

余震 aftershock

震源地 epicentre

津波 Tsunami

実際に地震などがあった緊急時に、日本語のできない外国人と居合わせた場合に、知っておくとスムーズに対応できるフレーズをご紹介します。

例)It’s pretty huge earthquake, we need to evacuate outside.

かなり大きな地震だ。外に避難しないと。

Tsunami warning is in place.

津波警報が出されています。

Tsunami warning has been lifted.

津波警報が解除された。

Oh no, lights are not working. It must be a power-cut (blackout).

えー、照明がつかない。停電に違いない。

日本の学校では当たり前の「避難訓練」と「防災頭巾」

地域に差はあるものの、特に小学校などの避難訓練で防災頭巾をかぶってクラス全員で校庭へ避難した思い出がある人も多いことでしょう。実は、海外では「(地震のための)避難訓練」と「防災頭巾」というものがほぼ存在せず、海外の人にとっては大変興味深く映る日本の習慣といえます。

避難訓練 evacuation drill

まず「訓練」というときにはDrillという言葉を使います。計算ドリル、漢字ドリルで使う「練習」という意味のDrillです。Evacuation(避難)、Emergency (非常事態)などと組み合わせて「○○訓練」と使います。

例)Fire alarm just went off. Was it a real fire? Or was it a drill?

火災報知器が鳴ったんだけど、ほんとの火事? それとも訓練?

Trainingや Practiceでも通じますがDrillが一番よく使われます。海外でも火事を想定しての避難訓練は一般的なので「地震バージョン」というふうに説明するのがわかりやすいかもしれませんね。

防災頭巾、Protective hood

海外の人にどうしても伝わりにくいものに「防災頭巾」があります。綿などが入っているため椅子のクッションとしても使え、難燃性の素材でできた災害時に頭を守る頭巾ですが、海外には対応するものがないので、どう説明するかはご自身のセンスが問われます。私はProtective hood (守ってくれるフード)を使うことが多いです。

例)Every child in Japan used to keep their own protective hood at school.

日本の子どもはみんな防災頭巾を学校に置いていた。

It is normally padded like a thin cushion and protect children’s head from falling objects.

普通は薄いクッションみたいにパッドが入っていて、落下物から子どもの頭を守るためのものです。

震度とマグニチュードの違い

もう一つ、日本人には当たり前なのに海外で通じない概念として「震度」があります。海外では、地震の強さは震源地のマグニチュードで表されます。

一方、日本の場合は震源地のマグニチュードのほかに、体感の揺れの大きさを表す「震度」のほうを主に使う傾向があります。震度は世界的な基準がなく、日本は独自の震度を用いているため、海外の人に「東日本大震災のとき東京は震度5だった」と言ってもまったく通じないので注意しましょう。

ちなみに震度は英語でJapanese seismic intensity (日本の震度)ですが、なかなか普段使うことがないのでintensity (強度)を使うとよいでしょう。

例)The earthquake was intensity of 2 in Tokyo, but in Nagoya it was intensity of 4.

東京では震度2だったが、名古屋では震度4だった。

You would not feel much if the earthquake is only intensity of 1.

地震の震度が1だったら、さほど(揺れを)感じないだろう。

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