スーパーGT岡山公式テストは2日目を迎える。赤旗3回のセッション3はau GR Supraがトップに

 3月13日、岡山県の岡山国際サーキットでスーパーGT公式テストの2日目のセッション3が行われた。9時から2時間行われた走行では、3回の赤旗中断をはさむ荒れたセッションとなったが、GT500クラスではau TOM’S GR Supraが、GT300クラスでは埼玉トヨペットGB GR Supra GTがトップタイムをマークした。

 春の気配を感じさせる暖かな気候のなか、3月12日からスタートしたスーパーGT公式テストも2日目。この日の岡山国際サーキットはやや霞がかかったような空だったが、気温も高めでドライコンディションのなか、9時からのセッション3を迎えた。

 しばらくは赤旗中断等はなくセッションは進んでいたが、開始から56分ほどというタイミングで、山内英輝がドライブしていたSUBARU BRZ R&D SPORTが2コーナーでタイヤバリアに正面からクラッシュしてしまった。

 SUBARU BRZ R&D SPORTは3月第1週に岡山で行われていた特別スポーツ走行で4日間テストを行い、2022年に向けた改良を進めていたが、その際にアトウッドで井口卓人がドライブ中にクラッシュ。車両の左サイドを中心にダメージを受けており、3月で2回目のクラッシュとなってしまった。

 また、再開後にも開始から1時間12分というタイミングで、DENSO KOBELCO SARD GR Supraがトラブルがあったか1コーナーでグラベルへ。幸い自走でピットに戻ることができたが、脱出のために赤旗が提示されている。さらに、その直後にも今度は2コーナーで千代勝正のCRAFTSPORTS MOTUL Zと、小暮卓史の88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が接触。CRAFTSPORTS MOTUL Zはその場でストップ、88号車は自走で戻ったものの、車両にダメージを負い、後半だけで3回の中断となった。

 その後、Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTとPACIFIC Hololive NAC Ferrariの接触等もあったが、中断はなくチェッカー。GT500クラスは1分18秒116のベストタイムをマークしたau TOM’S GR Supraが初日のセッション1に続きトップタイムとなった。2番手にはMOTUL AUTECH Zが続き、3番手にはストップこそあったがCRAFTSPORTS MOTUL Zと、ミシュランを履くニッサンZ GT500勢がつけた。CRAFTSPORTSはその後のFCY/SC訓練にコースインしている。

 4番手にはKeePer TOM’S GR Supra、5番手にはNSX-GT勢最上位となるSTANLEY NSX-GTがつけた。ただ混走のなかながら、前日に続きGT500クラスのベストタイムは非常に僅差となった。

 GT300クラスでは、初日はGT3車両が上位につけていたものの、このセッション3では埼玉トヨペットGB GR Supra GTがトップタイム。2番手にPACIFIC Hololive NAC Ferrari、3番手にはLEON PYRAMID AMGがつけた。4番手にはUPGARAGE NSX GT3、5番手にはリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-RとGT3勢が続き、6番手にはJLOCの87号車ランボルギーニ、7番手に今季から参戦するシェイドレーシング GR86 GTがつけている。

KeePer TOM’S GR Supra
スーパーGT岡山公式テストでのセーフティカー練習の様子
ARTA NSX-GT
コースアウトしたDENSO KOBELCO SARD GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supraとリアライズコーポレーション ADVAN Z
リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
シェイドレーシング GR86 GT
MOTUL AUTECH Z
2コーナーでストップしたCRAFTSPORTS MOTUL Z
STANLEY NSX-GT
スーパーGT岡山公式テスト 3月13日セッション3の様子
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
PACIFIC Hololive NAC Ferrari
2コーナーでクラッシュしたSUBARU BRZ R&D SPORT

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