上越シビックサービス『るるぶ特別編集「上越市」』 民間主体で旅行情報誌  市民プラザ20年・上越市制は50年 記念事業で発行

 上越シビックサービス(上越市木田1)が制作する旅行情報誌『るるぶ特別編集「上越市」』がこのほど完成した。四季折々の見どころやグルメ、アクティビティなど同市の魅力を24ページに凝縮。約3万部発行し、市内の公共施設や観光施設、他県の駅などに設置する予定。

このほど完成した『るるぶ特別編集「上越市」』の表紙

 同社が管理・運営する市民プラザ(同市土橋)の開業20周年と市制50周年を記念した事業。市民自身が地元の魅力を再認識・発見し、情報発信することを目的に、実行委員会形式で企画された。旅行情報誌『るるぶ』を編集するJTBによると、民間主体の同誌発行は初の試みという。

 制作に際し市民からスペシャルサポーターを募集。約60人が「食」「体験」「観光」の部会に分かれ、8月からワークショップや取材活動を展開。それぞれの意見や知見を生かし、委員会で紙面を形作った。

 12日に市民プラザで完成発表会が開かれ、サポーターら関係者約40人が完成を祝い合った。ゲストで参加した中川幹太市長は「上越市民の力が全国に示された。通年観光が高まるよう、今後も協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

12日には完成発表会が開かれた

 サポーターからは取り組みを通じて約300のアイデア、コンテンツがあったという。実行委員長を務める上越シビックサービスの赤岡史夫統括マネージャー(57)は「熱意ある市民が大勢いること、その人たちと一緒に制作できたことをうれしく思う。今回紙面に掲載できなかったコンテンツも多くあるので、新しい形で情報発信できるよう今後も尽力したい」と意欲を示した。

関係者が集い、完成を祝い合った

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