伊江島・小型機墜落、事故調査官が現地入り 機体の残骸や現場の損傷を確認

 航空救急業務を担うNPO法人メッシュ・サポート所有の小型飛行機が伊江村の伊江島空港敷地内に墜落・炎上し搭乗者2人が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会は13日、航空事故調査官3人を伊江島空港に派遣し、事故の調査を始めた。調査官は15日まで現地調査を続ける予定。
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 事故から一夜明けた13日午前、12日に引き続き県警の捜査員らが墜落現場を調査していた。県が伊江島空港の設置管理者。桃原一郎県北部土木事務所長らは現場や村役場を訪ねて、機体と衝突して破壊されたフェンスの復旧の見通しや滑走路の損傷状態などについて確認した。 
 この日午後には調査官が加わり、機体の残骸やフェンス、敷地外の葉たばこ畑の状況を確認しカメラで撮影するなどした。調査官によると、葉たばこ畑からは部品の残骸などは見つからなかった。機体はフライトレコーダーは義務付けられておらず、搭載されていなかったという。
 調査官らは14日以降、周辺に散らばっている残骸の場所を特定するなどして事故原因の調査を進めていく方針。調査を終えて報道陣の取材に応じた吉田眞治調査官は「機体の損傷が激しい。できるだけ早期に報告書を公表できるようにしたいが、(調査に)どのぐらい掛かるか現時点で分からない」と述べた。
 
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