Rソックスが2人のリリーフ左腕を獲得 ディークマンとストラーム

レッドソックスがブルペン補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レッドソックスはアスレチックスからFAとなった35歳の救援左腕ジェイク・ディークマンと「複数年契約」、パドレスからFAとなった30歳の救援左腕マット・ストラームと1年300万ドルで合意。両左腕の加入により、レッドソックスのブルペンにはジョシュ・テイラー、オースティン・デービス、ダーウィンゾン・ヘルナンデスと合わせて5人の左腕が並ぶことになり、開幕ロースター入りをかけてオープン戦で熾烈な競争が繰り広げられる。

ディークマンは昨季アスレチックスで67試合に登板して60回2/3を投げ、3勝3敗7セーブ、14ホールド、防御率3.86を記録。通算与四球率5.01(昨季は5.04)という数字が示す通り、制球面に不安を抱える投手だが、通算奪三振率11.47(昨季は12.31)と球の威力自体は抜群。通算被OPSは対左打者が.652、対右打者が.666と打者の左右に関係なく起用できる点も大きな強みであり、制球難さえ露呈しなければセットアッパーとして大きな戦力となる。

ストラームは2020年10月に右膝の膝蓋腱の修復手術を受けた影響もあり、昨季はパドレスで6試合しか登板できなかった(0勝1敗、防御率8.10)。パドレス移籍1年目には41試合で防御率2.05と好投しており、短縮シーズンの2020年にも19試合で防御率2.61をマーク。右膝のコンディションに問題がなければ、複数イニングもこなせるリリーフ左腕として貴重な戦力になるはずだ。

レッドソックスのブルペンは非常に左右のバランスが取れており、右腕は澤村拓一、ライアン・ブレイシア、マット・バーンズ、ギャレット・ウィットロックという顔ぶれ。不振で昨季途中にクローザー失格となったバーンズが復調できない場合は、ルール5ドラフトでの加入1年目から素晴らしい活躍を見せたウィットロックがクローザーを務めることになりそうだ。

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