佐世保で活動するウクライナ人を支援 市民有志が募金呼び掛け

佐世保市で活動するウクライナ人を支援するため募金活動をする市民有志=同市島瀬町

 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、長崎県佐世保市で活動するウクライナ人を支援しようと市民有志が12日、同市島瀬町のアーケードで募金活動をした。
 発起人は同市指方町の会社員、サールヤー敏枝さん(54)。市内でダンス講師として活動するウクライナ人の知人が、避難生活を送る親族5人を日本へ呼び寄せようとしていることを知り、手助けをしている。同市のハウステンボスで働くウクライナ人を含め支援をしようと募金活動を企画した。
 呼び掛けに応じた友人ら約15人が参加。手作りの国旗や「STOP WAR」と記したプラカードを掲げて協力を呼び掛け、通行人が続々と募金箱にお金を入れた。募金した同市大野町の尾屋俊さん(72)は「できることを何かしたいと考えていた。少額だが応援したい」と話した。
 サールヤーさんは「コロナ禍で大変な時に、大人から子どもまで多くの方々に募金をいただきありがたい。日本で暮らすウクライナ人を助けるためには地域での協力が必要。避難する家族を国内で受け入れるまでにはたくさんの壁があるが支援活動を続けていく」と語った。


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