メッツの開幕投手はデグロムに決定 球団史上3位タイの4度目

日本時間3月15日、メッツのバック・ショウォルター監督は今季の開幕投手をジェイコブ・デグロムが務めることを発表した。デグロムが開幕投手を務めるのは4年連続4度目。4年連続はドワイト・グッデンと並ぶ球団史上2位タイ(1位はトム・シーバーの10年連続)、通算4度はヨハン・サンタナ、トム・グラビンと並ぶ球団史上3位タイ(1位はシーバーの11度、2位はグッデンの8度)の記録である。メッツは日本時間4月8日、敵地ナショナルズ・パークでナショナルズと開幕戦を戦う。

サイ・ヤング賞3度の実績を誇るマックス・シャーザーが加入した今季のメッツだが、開幕投手は4年連続でデグロムが務めることになった。昨季のデグロムは開幕から驚異的なパフォーマンスを続け、シーズン最初の12先発で7勝2敗、防御率0.50をマーク。その後の3試合は6回2失点、7回3失点、7回2失点で防御率は1点台に突入してしまったものの、それでも15先発で92イニングを投げ、防御率1.08、146奪三振という圧巻のパフォーマンスを見せた。

ところが、5月中旬に身体の右側の張りで故障者リスト入りしたのに続き、オールスター・ブレイク直後には右前腕の張りで2度目の故障者リスト入り。そのまま戦列に戻ることなくシーズンを終えた。2018年から2年連続サイ・ヤング賞、2020年も同賞の投票で3位にランクインしたように、健康であればサイ・ヤング賞クラスの働きを確実に計算できるだけに、積極的な戦力補強でワールドシリーズ制覇を目指す今季はエースとしてフルシーズンの活躍が期待される。

なお、デグロムは今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を有しており、その権利を行使する意向を明言している。ただし、これは必ずしもメッツ退団を意味するわけではない。「以前にも言ったように、僕はメッツの一員でいることが大好きだ。1つの球団でキャリアを全うすることができたら本当に素晴らしいと思う」とデグロム。来季以降の契約については今季終了後、デグロムがオプトアウトの権利を行使してFAとなったあとに改めて交渉を行うことになりそうだ。

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