マレーシア人留学生 帰国前に特別な場所へ 被爆地からのメッセージ

初めて広島を訪れたマレーシアからの留学生がある体験を元に平和の大切さを訴えていきたいと話してくれました。

マレーシアからの留学生ニック・ムスタキムさん(25)は北海道の室蘭工業大学を卒業。帰国を前に訪れました。

ニックさんのメッセージ「Stay Strong May Peace Be Upon You」(強さを失わないで あなたに平和あれ)

ニックさん「戦争では死亡もでてて自分の家がなくなっていることもあると思います。みんなは強いから頑張ってあきらめないで。平和はようやく来る。私は信じています」

大伯父のニック・ユソフさんは戦時中、日本政府の政策でマレーシアから今の広島大学に留学中に原爆で命を落としました。

今も広島市佐伯区の光禅寺に眠ります。

星月空・第20代住職「これぐらいの塩壺。これにお骨を入れてお名前を後ろにニック・ユソフさんと書いて消防士がうちのおじいさんの所に持ってきた」

大伯父の戦争体験をたどる旅の最中に始まったウクライナ侵攻…

ニックさん「(大伯父は)家族と離れて戦争の時で、たぶん苦しかっただろうなと思う」

母国に戻っても戦争の悲惨さを伝え続けます。

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