【新型コロナ】神奈川県所管域で4人死亡、2283人感染 業務逼迫で1610人の報告遅れ

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は15日、県所管域で4人の死亡と、10歳未満~90代の男女2283人の感染が新たに確認されたと発表した。中等症が14人で、ほかは軽症か無症状(調査中含む)。2153人が感染経路不明だった。

 新規感染者のうち、1610人は1月20日から2月21日までに陽性が判明していながら、秦野市と伊勢原市を所管する県平塚保健福祉事務所秦野センターから県への報告が遅れていた分をまとめて発表した。報告の遅れは業務逼迫(ひっぱく)が原因という。健康観察など、患者への対応は滞りなく行われたとしている。

 亡くなった4人のうち、伊勢原市の90代男性と同市の70代男性は、クラスター(感染者集団)が発生した高齢者福祉施設の入所者。90代男性は2月15日に疑似症患者と診断され、同23日に死亡した。70代男性は同17日に疑似症患者と診断され、同27日に死亡した。

 鎌倉市の80代女性は、3月1日に陽性が判明し、同8日に死亡した。横浜市の80代男性はクラスターが発生した病院の入院患者で、同11日に陽性が判明し、同日死亡した。

 新たなクラスターは県鎌倉保健福祉事務所管内の病院や、厚木事務所管内の高齢者福祉施設で確認された。

 このほか、県は新たに389人が自主療養したと発表した。自主療養の累計は1万4111人になった。

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