【新型コロナ】神奈川県所管域で1667人感染 クラスター病院の入院者ら6人死亡

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は1日、県所管域で男女6人の死亡と、10歳未満~90代の男女1667人の感染が新たに確認された、と発表した。中等症が5人で、ほかは軽症か無症状など。1570人が感染経路不明だった。また、感染者として公表した鎌倉市の80代男性と綾瀬市の30代女性の発表を取り下げた。

 亡くなった6人のうち、鎌倉市の70代男性は2月23日に救急搬送された医療機関で陽性と判明。同24日に新型コロナによる肺炎で亡くなった。厚木市の80代男性は他疾患で入院していた同14日に陽性が判明。同23日に新型コロナによる肺炎で亡くなった。

 厚木市の90代女性は、同14日に陽性が判明。同18日に新型コロナによる肺炎で死亡した。同市の70代男性は、クラスター(感染者集団)が発生した県厚木保健福祉事務所管内の病院に入院しており、同14日に陽性が判明。同日、新型コロナによる肺炎で亡くなった。この病院に入院していた同市の80代男性も、同13日に陽性が判明。同18日に新型コロナ以外の疾患で死亡した。

 平塚市の50代男性は、同16日にけがで医療機関に搬送され、搬送先で陽性が判明。このけがが死因になったという。

 新規感染者のうち、635人は1月下旬から2月上旬に陽性が判明していたが、県平塚保健福祉事務所秦野センターから県への報告が遅れていたという。同センターの業務逼迫(ひっぱく)が原因。

 クラスターが発生していた5施設でも、新たな感染者が確認された。

 このほか、県は新たに228人が自主療養したと発表した。自主療養の累計は1万19人となり、1万人を超えた。

© 株式会社神奈川新聞社