フリーマン争奪戦が激化 ブルージェイズはシュワーバー狙いか

ブレーブスがマット・オルソンを獲得したことにより、フレディ・フリーマンがブレーブスと再契約する可能性は限りなく低くなったことを受け、フリーマン争奪戦が激化している。ドジャース、ヤンキース、ブルージェイズ、レイズなどがフリーマンの獲得を狙っていることが報じられていたが、ここにきてレッドソックスとパドレスも争奪戦に加わったようだ。そのなかで、ブルージェイズはフリーマンより獲得できる可能性が高そうなカイル・シュワーバーへとターゲットを変更しつつあるという。

フリーマンをめぐっては、一時「ドジャース入りが最有力」と報じられ、ヤンキースが「フリーマン獲得の可能性について悲観的」との報道もあった。ヤンキースと同じア・リーグ東部地区に所属するブルージェイズとレイズも争奪戦に加わっており、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は「レッドソックスが加わったことにより、フリーマン争奪戦にはドジャースとア・リーグ東部地区4球団が参戦している」と伝えた。

さらに、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ドジャースと同じナ・リーグ西部地区に所属するパドレスもフリーマン獲得を狙っているという。ただし、フリーマンを獲得した場合には、ぜいたく税のペナルティ対象となる年俸総額2億3000万ドルを超過するのは確実であり、若手有望株との「抱き合わせ」で4年5900万ドル分の契約を残すエリック・ホズマーを放出するなど、何らかの対策が必要となる。

一方、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ブルージェイズはフリーマン争奪戦から撤退し、シュワーバー狙いにシフトしつつあるようだ。もしシュワーバーの獲得に成功すれば、DHでの起用が濃厚であり、テオスカー・ヘルナンデスがDHから押し出される。ヘルナンデス、ジョージ・スプリンガー、ランドール・グリチック、ルルデス・グリエルJr.と4人の外野手が3つのポジションを争うことになり、余った外野手をトレードの駒として、他のポジションの補強に動くことも可能。ブルージェイズはフリーマンよりシュワーバーのほうが獲得できる可能性が高いと考えているという。

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