長崎県内自殺226人、前年比増 若者増加 2021年

 長崎県警は15日、昨年の県内の自殺者は226人(前年比12人増)だったと発表した。これまで3年連続で過去最少を更新していたが反転。20代と30代の若者が押し上げる要因となった。
 県警生活安全企画課によると、20代が24人(同9人増)、30代は31人(同12人増)。両世代の動機(複数計上含む)は「健康問題」21件、仕事の失敗や疲れなど「勤務問題」10件、「経済・生活問題」9件だった。
 年代別で最も多かったのは60代の43人(同1人減)。50代は32人(同1人減)40代は34人(同6人減)。
 全体の動機でも最多は「健康問題」の計109件で昨年より18件増加した。次点は「経済・生活問題」の計40件で11件増。多重責務や事業不振、就職失敗などが増えた。同課は「新型コロナウイルス感染拡大が関係しているかは判断できない」としている。
 男性が166人(同16人増)と全体の7割以上を占め、女性は60人(同4人減)。職業別では無職が最も多く131人(同14人増)。被雇用者・勤め人が70人(同3人増)と続いた。


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