2022年のWEC世界耐久選手権は、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイにて、いよいよ開幕のときを迎える。2019/20シーズン、2021シーズンともセブリングでのレースは予定されていたが、いずれも新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中止に追い込まれていた。
直近の開催となる2019年と同様、今回のレースもIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『セブリング12時間レース』との併催イベントとなり、WECの決勝が金曜日に、IMSAの決勝が土曜日に行われるスケジュールとなる。
このため、ホームストレートに並行するメインのピットレーンはIMSAが使用し、WECのピットはターン16と17に挟まれたバックストレッチ“ウルマン・ストレート”に面した場所に置かれる。
サーキットは以前の米軍飛行場跡地に位置しており、アスファルトとコンクリート路面が混在、バンピーであることから、マシン、ドライバーへの負担が大きいことで知られる。
昨年から採用された新規定“ル・マン・ハイパーカー”で争われる最高峰クラスには今季、プジョーの参入が予定されているが、残念ながらそのデビューは第4戦以降へと延期された。開幕戦セブリングでは、トヨタ、グリッケンハウス、そしてノンハイブリッドLMP1車両で参戦するアルピーヌが、最高峰クラスの覇を争う。
このハイパーカークラスの4台に、LMP2クラス15台、LMGTEプロクラス5台、LMGTEアマクラス12台、計36台が開幕戦に挑む。開幕前のテスト中のクラッシュによりシャシー交換作業を行っているチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSR-19、およびアルガルベ・プロ・レーシングの45号車オレカ07・ギブソンを除いた34台(とシリーズのセーフティカー)はプロローグテスト翌日の月曜、サーキットで集合写真撮影に臨んだ。
サーキットの基本データや水曜日から始まるレースウイークのタイムスケジュール、TV放送予定、最新エントリーリストなどは以下のとおり。なお、現地と日本の間には13時間の時差がある。
■イベント正式名称
1000 miles of SEBRING
■サーキット&イベントデータ
・名称:セブリング・インターナショナル・レースウェイ
・全長:6,019m
・コーナー数:17
・レース距離:1000マイルまたは8時間
■タイムスケジュール(3月16日現在)
※日本時間(現地時間)
・3月16日(水)
翌00:05~01:05(11:05~12:05) フリープラクティス1
翌05:35〜06:35(16:35~17:35) フリープラクティス2
・3月17日(木)
翌00:55~01:55(11:55~12:55) フリープラクティス3
翌08:00~08:10(19:00~19:10) LMGTE予選
翌08:20~08:30(19:20~19:30) HYPERCAR&LMP2予選
・3月18日(金)
翌01:00~09:00(12:00~20:00) 決勝
*IMSAは現地時間金曜午前に予選、土曜10:40(日本時間23:40)決勝スタート
■TV放送/映像配信予定
・J SPORTS
3月18日(金)
07:50~09:30 予選(J SPORTS オンデマンド)
3月19日(土)
00:30~09:30 決勝(J SPORTS 3)
00:30~10:30 決勝(J SPORTS オンデマンド)
■ライブタイミング&ストリーミング
・FIA WEC公式ページ
https://www.fiawec.com/
■2022年WEC第1戦セブリング 最新エントリーリスト(3月9日付)
Pos. No. Class Team Car Driver Tyre
1
7
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
2
8
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
S.ブエミ
B.ハートレー
平川亮
MI
3
36
HYPERCAR
アルピーヌ・エルフ・マットミュート
アルピーヌA480・ギブソン
A.ネグラオ
N.ラピエール
M.バキシビエール
MI
4
708
HYPERCAR
グリッケンハウス・レーシング
グリッケンハウス007 LMH
O.プラ
R.デュマ
R.ブリスコー
MI
5
1
LMP2
リシャール・ミル・レーシング・チーム
オレカ07・ギブソン
L.ワドゥ
S.オジエ
C.ミレッシ
GY
6
5
LMP2
チーム・ペンスキー
オレカ07・ギブソン
D.キャメロン
E.コラール
F.ナッセ
GY
7
9
LMP2
プレマ・オーレン・チーム
オレカ07・ギブソン
R.クビサ
L.デレトラズ
L.コロンボ
GY
8
10
LMP2
ベクター・スポーツ
オレカ07・ギブソン
N.ミューラー
R.カレン
M.ロッケンフェラー
GY
9
22
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
P.ハンソン
F.アルバカーキ
W.オーウェン
GY
10
23
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
P.ディ・レスタ
O.ジャービス
J.ピアソン
GY
11
28
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
O.ラスムッセン
E.ジョーンズ
J.アバディン
GY
12
31
LMP2
WRT
オレカ07・ギブソン
S.ゲラエル
R.フラインス
R.ラスト
GY
13
34
LMP2
インターユーロポル・コンペティション
オレカ07・ギブソン
J.スミエコウスキー
A.ブランドル
E.グティエレス
GY
14
35
LMP2 ProAm
アルティメット
オレカ07・ギブソン
J-B.ライエ
M.ライエ
F.エリオ
GY
15
38
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
W.スティーブンス
GY
16
41
LMP2
リアルチーム・バイ・WRT
オレカ07・ギブソン
R.アンドラーデ
F.ハプスブルク
N.ナト
GY
17
44
LMP2 ProAm
ARCブラティスラバ
オレカ07・ギブソン
M.コノプカ
M.ベッシェ
T.ファン・デル・ヘルム
GY
18
45
LMP2 ProAm
アルガルベ・プロ・レーシング
オレカ07・ギブソン
S.トーマス
J.アレン
R.ビンダー
GY
19
83
LMP2 ProAm
AFコルセ
オレカ07・ギブソン
F.ペロード
N.ニールセン
A.ロベラ
GY
20
51
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
A.ピエール・グイディ
J.カラド
MI
21
52
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
M.モリーナ
A.フォコ
MI
22
64
LMGTE Pro
コルベット・レーシング
シボレー・コルベットC8.R
T.ミルナー
N.タンディ
MI
23
91
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
G.ブルーニ
R.リエツ
MI
24
92
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
M.クリステンセン
K.エストーレ
MI
25
21
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
S.マン
C.ウルリッヒ
T.バイランダー
MI
26
33
LMGTE Am
TFスポーツ
アストンマーティン・
バンテージAMR
B.キーティング
R.ラトー
M.ソーレンセン
MI
27
46
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
M.カイローリ
M.ペダーセン
TBA
MI
28
54
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
T.フロー
F.カステラッチ
N.キャシディ
MI
29
56
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
B.イリービ
O.ミルロイ
B.バーニコート
MI
30
60
LMGTE Am
アイアン・リンクス
フェラーリ488 GTE Evo
C.スキアボーニ
M.クレッソーニ
G.フィジケラ
MI
31
71
LMGTE Am
スピリット・オブ・レース
フェラーリ488 GTE Evo
F.デゾトゥ
P.ラゲ
G.オーブリー
MI
32
77
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
C.リード
S.プリオール
H.ティンクネル
MI
33
85
LMGTE Am
アイアン・デイムス
フェラーリ488 GTE Evo
R.フレイ
M.ガッティン
S.ボビー
MI
34
88
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
F.プアダッド
P.リンジー
J.アンドラウアー
MI
35
98
LMGTE Am
ノースウエストAMR
アストンマーティン・
バンテージAMR
P.ダラ・ラナ
TBA
N.ティーム
MI
36
777
LMGTE Am
Dステーション・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
星野敏
藤井誠暢
C.ファグ
MI