<レスリング>ウクライナ女子が3.28~4・3欧州選手権(ハンガリー)に出場へ

 

 ロシアのウクライナ侵攻から約3週間が経ち、首都キエフをはじめ各地での惨状が伝えられる中、同国レスリング協会のユーリ・コピトコ会長は3月12日、協会ホームページで3月28日(月)からハンガリー・ブダペストで行われる欧州選手権に、女子チームを参加させることを発表した。

女子の欧州選手権出場を明らかにしたウクライナ協会ホームページ

 同会長は、選手はだれもが欧州選手権に出場したい気持ちを持っているものの、男子選手についてはウクライナを守るためのボランティア活動を奨励している。一方で、ウクライナ西部の比較的安全な場所で練習できる環境を確保しているという(注=同国の18歳から60歳の男性国民は、国を守るため出国を禁止しているという報道もある)。

 女子選手はポーランドで練習を積んだあと、欧州選手権へ出場させることを明らかにした。

 同会長は「スポーツのモチベーションと勝利は、これまで以上に重要です。女子チームは大会に参加して、私たちの成果と勝利への意欲を世界に示す必要があります」とコメントした。

 ウクライナ女子は、昨年の欧州選手権(ポーランド)で「金2・銀1・銅3」を取り、国別対抗得点で2位。東京オリンピックでも2選手が銅メダルを獲得し、U23世界選手権(セルビア)では「金3・銀2・銅2」を取り、国別対抗得点で優勝。欧州有数の強国となっている。

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