住宅設備・建材メーカー大手、販売価格を来年度に軒並値上げ=クリナップも3日に発表、〝建材・設備・水回り〟の区別なく

クリナップ(東京都荒川区、竹内宏社長)は3日、システムキッチン・システムバスなどの希望小売価格を7月4日に値上げすると発表した。

同社は1月下旬に行ったシステムキッチンの主力製品「STEDIA(ステディア)」の新モデル記者発表会の質疑応答の中では、2月に投入する新モデルの価格は資材価格が高騰しているものの既存価格帯にならった値付けとし、コストアップ分は販売数量の増加でカバーする意向を示していた。

クリナップの発表により住宅設備・建材メーカー大手各社は建材・水回りといった取り扱い製品ジャンルの区別なく、一部の企業を除きほぼ全てが2022年度に自社の主力と位置付ける製品の価格を軒並み引き上げることとなった。

住宅設備・建材メーカー大手の値上げは、国内物流事業者の人手不足による運送費値上げや輸入資材価格上昇を理由に5年ほど前から目立ち始めていたが、昨年末から今月にかけてのように、建材・給湯器・水回りといった新築住宅建築に必要な住宅設備・建材を主力に扱う大手メーカー各社が値上げを軒並行うのは直近10数年来の特筆すべき現象といえる。

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