渡邊雄太と馬場雄大が太鼓判のバスケ漫画「SECOND BREAK!!」 作者もインターハイ出場経験

バスケットボール漫画「SECOND BREAK!!」を「週刊少年マガジン」に連載中の稲木智宏さんが、16日発売の同誌企画でNBAラプターズの渡邊雄太とNBA下部レジェンズの馬場雄大が登場したことに、「馬場雄大選手、渡邊雄太選手は両選手が学生時代のときから応援してきた選手で、このように自分の作品がきっかけでお話しできたのはとても嬉しかったです」と感慨を口にした。

馬場雄大(左)と渡邊雄太

「SECOND BREAK!!」は、大ケガでNBAの夢が絶たれた主人公が、負傷する前の強豪高校でプレーする9年前にタイムリープし、未来の知識を武器に再び歩き出す物語。

渡邊は「今のバスケの知識を過去に持ち帰るというのが、とても興味深いですね! NBAでもそれは時々話題になるというか、例えば『もしステフィン・カリーが90年代でプレイしたら、どこまで今のプレースタイルが通用するのか』みたいな話題もあったりして(笑)。 なので、すごく面白いなと思いました!」などと感想を寄せた。

馬場は「今までにない斬新なバスケ漫画で、すごく面白かったです! 第1話は特に予想を裏切る展開で、最初読んだときはこのままコーチとしていくのかと思いましたよ!『えっ、コーチで面白くなるのかな!』とか思いながら(笑) 。もちろんそれはそれで面白いとは思うんですけど、自分が選手をやってる以上、やっぱりプレイヤーの漫画を読みたいので。でもその後、交通事故に遭ってタイムリープするところからはもうガラッと漫画が変わっていって、引き込まれましたね。あと、昔と今のバスケの変化がよく分かる漫画で、そこも面白いなと思います。やってる側としては、少しずつルールやスタイルが変わってきた印象で、9年単位で見た時の変化になかなか気付けません。この漫画を読んで『あー確かに!』って思うことは多いです」などとコメント。ともに現役選手として共感できる球技の描写に言及した。

作者の稲木智宏さんはバスケットボール経験者で、埼玉の強豪校でインターハイに出場した経験を持つ。「馬場雄大選手に『実際にプレイしている自分からすると、こういう風にバスケットのトレンドが変わってきたんだなあ…と作品を通して改めて実感できて面白かったです』と言っていただけたのはとても嬉しく、バスケ×タイムリープ と変わった題材ではありますが作品を通して楽しんでもらいつつ『今のバスケの常識はこんな感じなんだ』とか『バスケってこういう切り口もあるんだ』などバスケの面白さが少しでも伝われば嬉しいです。これからも『SECOND BREAK!!』を是非宜しくお願いいたします!」と意気込んだ。

主人公は2012年の世界で、2014年頃のNBAデータ分析でミドルシュートと3ポイントシュートの成功率がそれほど変わらない数字がきっかけに、センターも積極的に3ポイントを打つようになった革新や、同じ頃にステフィン・カリーが生み出した3ポイントシュートの新たなフォームを紹介。インターハイ出場経験を持つ稲木さんならではの、説得力がある描写が特色となっている。単行本第1巻は3月17日に発売された。

稲木智宏「SECOND BREAK!!」単行本1巻の書影
「SECOND BREAK!!」カラー扉絵

(よろず~ニュース編集部)

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