【J1川崎・谷口】W杯出場懸ける豪州戦「しびれる試合」 重圧を力に「勝ちにこだわる」

広島戦に向けて調整する川崎の谷口(左)=15日、麻生グラウンド

 7大会連続のワールドカップ(W杯)出場を懸け、24日にオーストラリア戦に臨む日本代表。J1川崎のDF谷口彰悟(30)は1月に続く選出で、主将吉田(サンプドリア)とともに最終ラインの統率役として期待される。「前回と同等か、それ以上の緊張感のある試合になる。勝って帰ることにこだわりたい」と強い決意で大一番に臨む。

 勝てば本大会の切符を得るが、負ければB組3位に後退し、1998年のフランス大会からの連続出場に暗雲が立ちこめる。「本当にしびれる試合。完全アウェーだと思うし、チームの結束力が試される」と谷口。もちろん、重圧を力に変える自信はある。

 吉田と冨安(アーセナル)が負傷で不在だった前回招集時は、川崎でともにプレーした板倉(シャルケ)とセンターバックを組み、中国、サウジアラビアと2試合連続の無失点勝利に貢献した。

 瀬戸際での体を張った守備に安定感のあるビルドアップ。最終予選初出場と感じさせない好パフォーマンスで代表での立ち位置を向上させた。

 「プレッシャーがかかる試合できちんと勝てたのはすごくいい経験。精神的に強くなったと自信がついた」という。リーグ3連覇を狙う川崎に戻っても好調を維持。左膝の大けがでブラジル人DFジェジエウが不在の最終ラインで、獅子奮迅の活躍を見せている。

 今回の代表合宿には吉田が復帰し、冨安は招集外となった。再び巡ってきたチャンスをものにすれば、本大会のメンバー入りへ大きく前進する。

 「試合に出たい気持ちはもちろん強いのでみんなで競い合っていきたい」。自身にとっても負けられない戦いになる。

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