脱原発系市民団体会長で会社役員の片桐奈保美氏(72)は17日、新潟市内のホテルで記者会見を開き、任期満了に伴う県知事選(5月12日告示、同29日投開票)への出馬を正式に表明した。「争点は原発」と強調し、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働反対を強く訴えていく考えを示した。
会見は「新しいリーダーを誕生させる会」が主催した。同会の共同代表らがあいさつした後、片桐氏が知事選に向け決意表明。〝反原発〟の他、経済や「女性活躍」の振興にも意欲を示した。
ロシアのウクライナ侵攻における原発攻撃に危機感を持ち、出馬の意を固めたという。県が進める東京電力福島第1原発事故に関する「3つの検証」について「きちっと続けていけば、(原発再稼働は)できないという結論になると確信している」とした。無所属で活動する意向で、「『原発反対』で(自身を)支援するという方と、手を握ってやっていきたい」とした。
新津高、新潟大法学部卒。現在はイシカワ(新潟市秋葉区)副社長、新潟経済同友会副代表幹事、新潟の新しい未来を考える会会長などを務めている。
同知事選では、現職の花角英世氏(63)が出馬を表明している。