【新型コロナ】まん延防止解除に川崎・福田市長「地域経済の好転を期待」

新型コロナウイルスの感染状況が報告された川崎市の対策本部会議=川崎市役所

 新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置解除について、川崎市の福田紀彦市長は17日、「地域経済の好転を期待している」と述べた。

 同市内の感染者数は7日からの1週間は計8675人と前週に比べ約1500人減少。市内の入院患者は17日午前10時現在188人でピーク時の2月21日からほぼ半減した。

 一方、新規感染者数は急減せず、緩やかな減少が続いている。17日に開かれた市の対策本部会議で福田市長は「気を緩めることなく取り組んでいきたい」と職員に呼び掛けた。

 同会議では、政府の対策分科会メンバーで市健康安全研究所の岡部信彦所長が重点措置解除について説明。「感染者数が減り、医療現場も落ち着きつつあるので、社会経済や教育現場への配慮も必要」とした。

 3月から4月にかけて花見などのイベントが増え、人流が増加する可能性もある。岡部所長は、報道陣の取材に対し「飲食店でのクラスターは減ったが、2時間以上会食するとリスクは高まる。引き続き大人数や長時間の会食は控え、注意しながら過ごしてほしい」と話し、基本的な感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

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