坂本昌行、19年ぶりのドラマ主演でミステリアスな獣医師役。「動物とたわむれる時間を大切に」

坂本昌行が、BS-TBSで3月26日放送のドラマ「ペットドクター花咲万太郎の事件カルテ」(午後7:00。放送後に、TVerやTBS FREEでの見逃し配信あり)に主演。オンエアを目前に控えて、撮影中のエピソードを語った。

本作は、動物を心から愛するマイペースで個性的な獣医師・花咲万太郎(坂本)が難事件を解決するオリジナルの新作2時間ミステリードラマ。坂本は、19年ぶりにドラマ主演を果たす。また、万太郎のバディ役となる刑事・蓑田玲子に矢田亜希子が扮(ふん)し、何を考えているのか分からないが、実は鋭い観察力・記憶力を持つ万太郎に興味を抱き、事件捜査に巻きこんでいく。さらに、玲子の部下・嵐山健吾役を中山優馬が務め、正名僕蔵、秋元才加、小宮璃央も共演。ミステリアスな万太郎の素性に関係する役どころで竹中直人も登場するが、その詳細は事前非公表ということで、こちらにも期待が高まる。

脚本は、「警視庁・捜査一課長」シリーズ(テレビ朝日系)や「税務調査官窓際太郎の事件簿」シリーズ(TBS系)を手掛けてきた深沢正樹氏が担当し、「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)や映画「探偵はBARにいる」シリーズの橋本一氏が演出をするということで、ミステリードラマファン垂涎(すいぜん)の作品となりそうだ。

万太郎は、坂本をイメージして作られたキャラクターということで、坂本は「サスペンスドラマではあるけれど、花咲万太郎は動物との心の対話が多いキャラクター。読み進めていくうちに自分との共通点も見つけたりして、動物とたわむれる時間を大切に過ごしていけばいいのかなと、楽しく台本を読みました」とリラックスして臨めたことを明かす。

ジャニーズ事務所の後輩でもある中山との共演には、「『初共演だね』と言ったら、『実は野球大会で坂本くんにホームランを打たれたピッチャーです』と話してくれて、驚きました(笑)。そこからプライベートな話はもちろん、お仕事の話などをしました」とうれしそう。

相棒役を演じる矢田に関しては、「一方的にテレビやドラマで見ることが多かったので、女優・矢田亜希子のイメージが強かったけれど、非常に気さくで明るくて現場の空気づくりと、笑いも生んでくれる方。撮影の空き時間は、大型スーパーマーケットや朝の情報番組の話題で盛り上がりました」とすっかり打ち解けた様子だ。

そんな撮影現場では、「スタッフの皆さんの仕事ぶりを見るたびに、自分の心の帯を締め直しました。スタッフの皆さんは僕らよりも朝早く現場に入り、僕らよりも遅く帰る。そんな仕事ぶりを見ることが、撮影での一番の励みとなりました」と感謝の思いを口にした。

不思議な存在感を放つ万太郎。新たなヒーローの誕生、そして、坂本の新境地開拓に注目したい。

ある夜、大槻動物病院の獣医師・万太郎は、病院で預かっているイヌの散歩中、遠くから聞こえてくる切ないイヌの鳴き声に気付く。その声を頼りに駆けつけると、崖下を見下ろして鳴く小型犬が。崖下では、初老の男性が頭部から血を流して倒れており、既に息絶えていた。捜査本部の警部・玲子は、第一発見者の獣医師が現場にいたイヌを連れ帰っていると知り、大槻動物病院に万太郎を訪ねる。動物たちに愛情を注ぐが、人間世界のことには全く関心がなさそうで、かなり風変わりな印象の万太郎だが、現場の公園にいた少年の容貌を問うと、事細かに話すその記憶力に玲子は興味を持ち、森本家訪問に万太郎を同行させる――。

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