南蛮菓子が一堂に 平戸・オランダ商館10周年記念 5月8日まで「スイーツ展」

国内の南蛮菓子が並ぶ「ポルトガル貿易と南蛮スイーツ展」=平戸オランダ商館

 長崎県平戸市大久保町の平戸オランダ商館は、開館10周年記念企画「ポルトガル貿易と南蛮スイーツ展」を開催している。2階多目的スペースで平戸と南蛮菓子のつながり、全国各地で販売される南蛮菓子由来とみられる商品を紹介し一部を販売している。5月8日まで。
 同市の「スイーツ平戸フェア」(3月31日まで)に合わせた催し。平戸には1550年、ポルトガル船が来航し、江戸時代初期まで公式な海外貿易拠点として栄えた。会場には平戸に南蛮菓子を由来とする菓子文化が根付いた歴史を物語る史料と現代アート作品、平戸を含む国内の菓子約40点を展示する。オープニングセレモニーで岡山芳治館長は「カステラが58年に平戸で振る舞われたことを記した文献が見つかっている。平戸ではスーパーやコンビニでは手に入らない菓子が根付いている」とあいさつした。
 同フェアとして平戸城見奏櫓(けんそうやぐら)(入場無料)で南蛮菓子が題材の芸術作品を展示。市内の菓子、喫茶など20店と共同で、街歩き参加者にプレゼントが当たるイベントを実施している。街歩きイベントの問い合わせは平戸観光案内所(電0950.22.3060)。


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