オリオールズがコレアに興味か 「コレアは唯一の例外だ」と関係者

チーム再建に突入してから浮上の兆しが見えないオリオールズ。今季もオリオールズが所属するア・リーグ東部地区は「4強1弱」の構図が予想されている。そんななか、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、オリオールズのマーク・エライアスGMがアストロズ出身の人材であることに着目。オリオールズのチーム事情に詳しい関係者の話として「再建中のオリオールズがFA選手に複数年契約のオファーを出す可能性は低いが、コレアだけは唯一の例外になるかもしれない」ことを伝えている。

オリオールズのエライアスGMは、2007年にカージナルスのスカウトに就任し、ジェフ・ルーノウがカージナルスのフロントオフィスから引き抜かれてアストロズのGMに就任した際、ともにカージナルスへ移籍してアマチュア担当のスカウト部長となった。アストロズが全体1位指名権を持っていた2012年のドラフトではコレア獲得に尽力し、デービッド・スターンズがブリュワーズに引き抜かれると、ルーノウをサポートするGM補佐に昇格。その後、2018年11月にオリオールズのGMに就任して現在に至る。

つまり、エライアスは球界で最もコレアの魅力や価値を理解している人物の1人と言える。もちろん、オリオールズがコレアの希望通り、総額3億ドル以上の10年契約をオファーする可能性は限りなくゼロに近いが、シーズン開幕が近付くなかでコレアが希望条件を引き下げ、より短期で、より安価な契約に応じる姿勢を見せた場合、エライアスが獲得に動く可能性はゼロではないと考えられている。

ローゼンタール記者は「エライアスは記者に対して再建中のオリオールズがFA選手に複数年契約のオファーを出す可能性は低いと伝え、コレア獲得のアイディアを否定したようだ」と記した一方、「しかし、オリオールズのチーム事情に詳しい関係者によると、もしオリオールズが適切だと判断するレベルまでコレアの価格が下がった場合、コレアは唯一の例外になるかもしれない」とも伝えている。

オリオールズの今季の年俸総額は約6400万ドルに過ぎず、コレア獲得を実現するための資金は十分。誰もが予想しなかった移籍が実現する可能性はあるのだろうか。

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