ブレーブスが右腕ジャンセン獲得を発表 年俸1600万ドルの1年契約

日本時間3月19日、ブレーブスはドジャースからFAとなっていたケンリー・ジャンセンと1年1600万ドルで契約したことを発表した。昨季26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたブレーブスに通算350セーブの実績を誇るベテランクローザーが加わることに。ドジャースはブレーブスの主砲フレディ・フリーマンと6年1億6200万ドルの大型契約を結んだが、逆にブレーブスはドジャース黄金期を支えてきた守護神を獲得。2020年王者・ドジャースと2021年王者・ブレーブスの対戦は今季最大の注目カードとなりそうだ。

現在34歳のジャンセンは、昨季ドジャースで69試合に登板して69イニングを投げ、4勝4敗38セーブ、防御率2.22、86奪三振を記録。2018年から3年連続で防御率が3点台となり、自慢のカッターの球速も落ちるなど、年齢からくる衰えが懸念されていたものの、昨季は復活を遂げ、全盛期に近い好成績をマークした。メジャー12年間では通算701試合に登板して37勝26敗350セーブ、防御率2.37を記録。通算350セーブはクレイグ・キンブレル(ホワイトソックス:通算372セーブ)に次ぐ現役2位の数字である。

昨季のブレーブスは、左腕ウィル・スミスがクローザーを務め、37セーブを記録したものの、7敗を喫し、防御率も3.44と全幅の信頼を置くには至らなかった。ジャンセンを獲得したことでスミスをセットアッパーに回すことができ、ジャンセンにつなぐまでの中継ぎ陣はスミス、タイラー・マツェック、ルーク・ジャクソン、A・J・ミンター、新加入のコリン・マクヒューと非常に層の厚い布陣となる。

フリーマンこそ退団したものの、その代役としてトレードで獲得したマット・オルソンと8年契約を結び、エディ・ロサリオとの再契約、マクヒューとジャンセンの獲得など、抜け目のない的確な補強を展開しているブレーブス。今世紀初のワールドシリーズ連覇に向けて、着々と戦力を整えている。

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