共産党の志位和夫委員長は19日、横浜市のJR桜木町駅前で演説し、「参院選は私たちの暮らしがかかった選挙。新自由主義から転換し、優しく強い経済を実現しよう」と呼び掛けた。
志位氏は、自公政権で労働者の非正規化や大企業への減税措置で格差が拡大したとし、「経済はもろく弱くなった。賃金は上がらず、経済成長もできていない」と批判。大企業の内部留保に対する課税や消費税の減税を提案した。
ウクライナ侵攻を巡りロシアが核兵器で威嚇したことについては、「被爆国として絶対に許すわけにはいかない」と強調。核共有の議論を非難し、「9条を生かした外交戦略こそ今の日本に必要」と訴えた。
また、今夏の参院選に向け、18日に立憲民主党の泉健太代表と改選1人区の候補者調整を協議する方向で合意したことに触れ、「ようやくキックオフ。野党共闘を前に進めるために力を貸してほしい」と述べた。
演説には参院選神奈川選挙区に立候補予定の浅賀由香氏も登壇し「人々の尊い暮らしを、何よりも大切にする政治に変えたい」と語った。