災害時に宇宙食を レストランチェーンの依頼で相模女子大生開発 長期間常温保存、食べ飽きない工夫も

商品の開発に携わった相模女子大の水上教授(左)と本間祐子専任講師

 相模女子大学(相模原市南区)の学生が開発に協力した宇宙食が、防災食品として販売されている。長期間常温で保存でき、宇宙船内で温めなくてもおいしく食べられるよう工夫した特性が防災食にマッチし、同大は「災害時に役立ててもらえれば」と話す。

 商品は「サガミ純鶏 名古屋コーチン味噌(みそ)煮」(120グラム入り)。鶏肉や焼ちくわなど8種類の具材を八丁みそを使っただしで煮込んだ。

 メニュー開発は2017年5月、飲食店を展開する「サガミホールディングス」(名古屋市)から依頼を受けた同大栄養科学部の学生有志18人が担当。宇宙食は流動食やゼリー状が多いため、ゴボウやこんにゃくなど多くの具材を入れて食感を残し、栄養を取りながら食べ飽きないよう工夫を凝らしたという。

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