神奈川県は16日、心の悩みを抱えた県民向けに県が開設している相談窓口「こころの電話相談」について、5月中にも相談時間を延長し、年中無休とする方針を示した。深夜帯のニーズが多いことから、現在の平日午前9時~午後9時の受付体制を、年中無休で午前9時~翌午前5時とする方向で調整している。
同日の県議会予算委員会で、公明党の亀井貴嗣氏の質問に答弁した。
こころの電話相談はフリーダイヤルで福祉の専門職が相談に応じる。幅広い悩みや相談を対象としていることもあり、接続率の低さも課題になっていた。このため、新年度は回線数を現在の最大2回線から5回線に増やす。
山田健司健康医療局長は「長引くコロナ禍で心のケアの重要性は増している。心のケアを充実させ、誰一人取り残さない社会の実現に向けて取り組みたい」と述べた。