フェルスタッペンのリタイア原因は燃料ポンプの故障か「問題続きのレース。タイトル争いにおいて大きな痛手」F1第1戦

 2022年F1バーレーンGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、トラブルによりリタイアを喫した。

 フェルスタッペンは首位を行くシャルル・ルクレール(フェラーリ)と激しいバトルを繰り返したものの、前に出ることはできず、終始2番手を走行。最後のピットストップの後、フェルスタッペンは、ステアリングが重いという症状を訴え、終盤にはトラブルによりピットに戻り、57周のレースの54周目にリタイアとなった。現時点でチームは、リタイア原因は燃料ポンプのトラブルであると考えており、チームメイトのセルジオ・ペレスのリタイア原因も同様だということだ。

 なお、チーム代表クリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンのステアリングの問題について、「最後のピットストップで、マシンを降ろした際に、トラックロッドが曲がった」と述べている。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=19位(リタイア)
2番グリッド/タイヤ:ソフト→ソフト→ミディアム→ソフト

 週末を通して競争力の高さを感じていたので、今日こういう結果に終わったのはとても残念だ。

 最初はブレーキに問題が起きた。オーバーヒートしてきたので、リフトオフしなければならず、ペースを失い、シャルルについていくことができなかった。

 その後もマシンバランスに問題があり、最後のピットストップの後にはステアリングホイールがロックし、走るのがとても難しかった。そのため、リスタートでカルロス(・サインツ)からポジションを守るのは厳しくなった。

 最後の問題は、燃料システムに関するもので、そのためにリタイアしなければならなかった。2台揃って完走できないというのは、ものすごく痛い。

 何が悪かったのか、正確にはまだ分かっていないが、データをしっかり分析して、そこから学ぶつもりだ。

 結局のところ、モータースポーツは予測不可能で、こういうことは起こり得る。シーズン1戦目だから、まだたくさんのレースが残っている。

2022年F1第1戦バーレーンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のバトル

(メディアに対して語り)エンジンに燃料が供給されていない感じになり、基本的にすべてがオフになってしまい、ピットレーンに戻った。

 テストでも、今週末のここまでも、とても好調だった。このような事態は望んでいたことではない。2位でフィニッシュできれば18点を確保できたし、チェコは4位になっていたはずだ。そうすればとても良い結果だった。レース終盤に2台ともリタイアしてしまったのは、とても残念だ。

 チームにとってこれほど多くのポイントを失ったことを、本当に残念に思っている。チャンピオンシップは最後の最後までもつれる可能性があるから、とても貴重なポイントだった。

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