認知症サポーター作品コンテスト 川本さん(富江中3年)が中学最優秀 寄り添う大切さを作文に 寄り添う大切さを作文に

川本香純さん

 認知症に関する知識や患者らへの対応を学んだ小中高生の作品を審査する本年度のコンテストで、長崎県五島市立富江中3年の川本香純さん(15)の作文「共に頑張る」が中学生の部の最優秀賞に選ばれた。
 認知症患者のサポーター養成に取り組む全国キャラバン・メイト連絡協議会が主催。養成講座を受けた小中高生「キッズサポーター」の作文や詩などを表彰しており、5回目。全国から計70点の応募があった。
 川本さんは作文で、介護職の母への聞き取りを通し、患者に寄り添う大切さを学んだことを紹介。「社会が関心を持ち、優しく対応できれば、誰もが安心できる社会になる」とし、「『共に頑張れる』社会をつくっていきたい」と結んだ。
 表彰式は先月末、オンラインであった。川本さんは取材に対して「これからも認知症について調べたり、体験したりしたことを発信したい」と語った。
 五島市は本年度、キッズサポーター養成講座を同校などで4回実施した。


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