実際に車中泊を楽しんでいる方を突撃し、どんなクルマにどんなアイテムを揃えているのかを紹介する企画の2回目は、東京都在住のpapaさんの日産 NV350キャラバン。家族が快適に楽しめるDIYギミックが満載の一台を見せてもらった。
平日の仕事と休日の車中泊をこれ一台で!
平日はこちらの日産 NV350キャラバン(2020年式)に仕事用の荷物を満載にして走り回り、休日は家族を乗せて車中泊旅に繰り出す。そんな毎日を送っているのがこのクルマのオーナーである"いっちゃんファミリー"のご主人、papaさんだ。
「仕事でクルマを使うので、前はトラックを持ってたこともありますが、キャラバンを購入したのは1年半ほど前です。普段は自作した棚に仕事の荷物を積んでいるんですが、スノボに行くときにはそのまま棚の荷物をスノボの道具と入れ替えて車中泊しています。夏の車中泊時は棚を取ってしまって、キャンプ道具などが積みやすい“夏仕様”にしています」。
それにしても、このクラスで車中泊カーというと、やはり最初に頭に浮かぶのはハイエースだが……。
「もちろん検討はしましたが、キャラバンのほうが乗っている人が少ない。そこが良かったんです。あと、ハイエースは高額なイメージもありました。ほかにも、ガソリンタンク位置の問題で、雪道にはキャラバンのほうが強いという噂を聞いたことがあったんです。スノボしに雪山行くんで、じゃあキャラバンを試してみようかなって思ったんです」。
そんなpapaさんのNV350キャラバン最大の特徴は、なんと言っても自作の棚にある。まるで専用オプションのように、きっちり収まった棚が美しい。
「キャラバンには"トランスポーター"という車中泊向けの仕様があるんですけど、けっこう値段するんで、それだったら自分で作ってみようかなって思ったんです。仕事が建築関係なんで廃材はいくらでもあるし、材料費は全然かかっていません。ただし、仕事で600kgくらいになる材料を積むこともあるんで、強度にだけは注意しましたね。車中泊に使うだけなら、板にクッションを貼ったりいくらでも快適にできるんですが、仕事でも使うのでそこはバランスを取っています」。
仕事と趣味の最大公約数。そんなNV350キャラバンをチェック!
外観
内装
自作アイテム:スライド式収納スペース
自作アイテム:木製コンソールボックス
自作アイテム:2列目に置いた天板付き収納ボックス
その他のDIY
愛用品
車中泊で目指せ東北! そして北海道!
車中泊歴は2年ほどだという、いっちゃんファミリー。そのわずか2年の間に、東京以西、mamaさんのご実家がある九州までほぼ全県を車中泊で巡っているというから驚きだ。
「実家が福岡なので、帰省の際には車中泊しながら帰ってるんです。これまで四国方面を通って帰ったことはあったので、2021年の年末は東京から三重、滋賀、京都、島根、鳥取、広島、山口あたりをうろうろしながら福岡まで行きました」(mamaさん)
「まだ北は福島までしか上ってないから、今後は北に向かってあちこち回りながら、最終的には北海道まで行ってみたいですね」(papaさん)
とはいえ、家族みんなで車中泊旅ができる時期は、長いようで短い。もちろん、いっちゃんファミリーのpapaさん、mamaさんもそれは承知のこと。このNV350キャラバンでたくさん家族の思い出を紡いでほしいと願うばかりだ。
[筆者:日越 翔太/撮影:日越 翔太]