薬の代わりに体が喜ぶパンを 薬剤師の女性が湯河原に開店

湯河原町にパン店をオープンした木村さん=湯河原町吉浜

 薬ではなく食で健康になって、長生きしてほしい─。そんな思いで薬剤師の女性が今月、健康志向のパン店「Olaloa YOSHIHAMA(オラロア ヨシハマ)」を湯河原町吉浜にオープンした。

 新型コロナウイルス禍に都内から移住し、40年以上の薬剤師経験を生かして開いた店には、地元の無農薬野菜や果物をふんだんに使ったパンがずらり。飲食スペースを交流の場として活用し、来店客を心身ともに元気づける拠点づくりを目指している。

 住宅が立ち並ぶ坂道にあるオラロア。その店名はハワイ語で健康や長寿を意味し、店主の木村明美さん(64)が約40種類のパンを、丹精込めて作っている。地元産のレモンを蜂蜜で漬けて手作りカスタードクリームを包み込んだ「蜂蜜レモンパン」(180円)など、湯河原で取れた食材を生かした商品が豊富だ。

 店内には、木村さんが好きなハワイアン雑貨が飾られ、パンやコーヒーを楽しめる飲食スペースもある。オープン初日の今月12日には115人が訪れ、仕込んでいたパンは1時間ほどで売り切れた。

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