インド女性自立、伝統模様に込め リコーが衣料通販サイト

ランゴリーの新コレクション。ワンピースなどを展開している(リコー提供)

 リコー(東京都)が、インドの柄をあしらったアパレルブランド「RANGORIE(ランゴリー)」の電子商取引(EC)サイトを開設し、一般向け販売を始めた。同社の新規事業創出の取り組みの一環。インドで下着ビジネスを展開し、農村部の女性の雇用創出につなげたいと、神奈川県内在住の女性2人が奔走した。新型コロナウイルス禍で当初計画の変更を余儀なくされたものの、将来的には同国での量産化を目指している。

 ECサイトで販売しているのは、同国で古来から災いを遠ざけるとされるクジャクや花唐草が彩られたワンピース(2万9700円)、ヨガパンツ(2万900円)といった新作のほか、昨年クラウドファンディング(CF)で販売して好評だったインドの伝統衣装・サリーを意識したブラジャー(7700円)など。「KENZO」創業者の故・高田賢三氏の下でアシストの経験があるというデザイナー種井小百合さんを新たに迎え、30~50代の働く女性をターゲットにした商品構成とした。

 「インドの伝統的な模様や色使いを取り入れながら、現代に生きる女性たちのライフスタイルに合った下着やウエア」と関係者はアピールする。

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