災害時にドローンが活躍 大分

 2020年の豪雨で道路が寸断され一時孤立した日田市の集落で、災害時に使用するドローンの運用訓練がありました。日田市中津江村では2020年の7月豪雨の際、19世帯36人が最大7日間、孤立した状態になりました。道路の寸断だけでなく停電や通信障害も発生したため住民との連絡が取れず、安否確認が難航したということです。22日は中津江村の2つの地区で、けが人の有無や被害状況の確認、飲料水や食料など必要な物資の運搬をドローンで行う訓練が実施されました。3回目となる今回はドローンの製造・運用に携わる企業や警察、消防、自治体など30人が参加しました。飛行距離は往復4キロ、運んだ物資の重さは最大15キロです。前回の訓練より長い距離で、また少雨の中での飛行も可能になりました。

 県商工観光労働部・徳丸聖久さん「長距離の輸送をするには電波をいかに届けるかという事を反復訓練する必要がある。今回も長い時間をそこに費やして訓練しました」

 ドローンを使うことで徒歩だと往復で2時間かかるところを16分で行き来する事ができ、大幅な時間短縮を確認しました。県は今後も訓練を続けていきたいとしています。

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