陸自竹松に新部隊 第102高射特科隊 ミサイル防衛担う

新編された第102高射特科隊の隊員ら=大村市、陸自竹松駐屯地

 長崎県大村市富の原1丁目の陸上自衛隊竹松駐屯地に、新たな部隊となる第102高射特科隊が編成されたことに伴う隊旗授与式が18日、同駐屯地であった。
 同特科隊は地対空誘導ミサイルによる防空を担い、17日付で新編。隊員数は約130人で、同駐屯地司令の藤川貴章2等陸佐が隊長を務める。
 巡航ミサイルなど各種ミサイルへの対処能力や機動性も高い03式中距離地対空誘導弾(中SAM)を装備。対空戦闘を一元的に指揮、統制する対空戦闘指揮装置のほか、対空レーダーなども配備されている。
 式で藤川2佐に隊旗を手渡した第2高射特科団長の小山直伸陸将補は「部隊の能力は一人一人の練度が必要不可欠。竹松駐屯地の基幹部隊として地域との連携も強化してほしい」と訓示。藤川2佐は「ウクライナの状況を報道で目の当たりにし、われわれに課せられた使命は極めて重いと認識している。第7高射特科群が培ってきた良き伝統と地域との信頼関係を大切にし、任務達成のため努力する」と応じた。
 同駐屯地からは2019年度、第7高射特科群の本部や本部管理中隊などが宮古島駐屯地へ移駐。第327高射中隊などが残っていた。先月には、離島奪還作戦を担う水陸機動団の配備も発表されている。

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