侵入防止へ封鎖工事 日光・鬼怒川温泉の廃ホテル

窓ガラスの破損箇所をベニヤ板で封鎖する作業員

 【日光】鬼怒川温泉街で不法侵入が問題となっている廃ホテル3施設について市は23日、侵入を防止するための応急措置の工事を始めた。1週間かけて、侵入の出入り口となるドアや窓の破損箇所など10カ所の開口部を封鎖する。

 2008年ごろまでに廃業、閉館したとみられる3施設は、いずれも立ち入り禁止となっていながら、不法侵入して撮影したとみられる動画が会員制交流サイト(SNS)に多数投稿されるなど問題となっている。市が昨年12月に宇都宮大と共同で立ち入り調査した際も、複数の侵入形跡や危険箇所が確認されている。

 この日は作業員3人が窓ガラスの破損箇所や、外階段など侵入経路となり得る箇所をベニヤ板で封鎖。1施設分の工事を完了した。

 市総合政策課の小林岳英(こばやしたけひで)課長は「地域住民の安心安全の確保や侵入による事故、事件防止につなげたい」と話した。

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