「まん延防止」解除で 都立施設が再開…パンダに会える!

新型コロナウイルスによる「まん延防止等重点措置」の解除で、東京都内では都立施設の営業が再開しました。上野動物園ではジャイアントパンダに再び会えるようになりました。

まん延防止措置が解除されたことを受け、上野動物園は3月23日からおよそ2カ月ぶりに再開しました。当面は事前予約制で、入園者を1日当たり4000人に制限します。動物たちとの久しぶりの再会に、訪れた人からは思わず笑みもこぼれました。また、この日からパンダのシャンシャンの公開が再開されました。

3月25日からは双子のパンダ、シャオシャオとレイレイの観覧も再開されます。体重が20キロ程度まで成長している双子のパンダの公開は事前抽選制で1日当たり2800人の枠が設けられていますが、4月3日までの枠はすでに受け付けが終了しています。動物園によりますと1日当たりの倍率は最大で23倍だったということです。4月5日以降の抽選は3月25日午後1時から受け付けを始める予定です。

<都立大学 コロナ禍の卒業式 小池知事「前向きの発想で…」>

一方、東京国際フォーラムでは東京都立大学の卒業式が行われました。およそ2400人の卒業生が出席した式典は全員がマスクを着けるなど、感染対策を徹底した上での門出になりました。また、保護者は動画配信によるオンラインでの参加となりました。式典では小池知事が卒業生に向けて、お祝いの言葉とともに「新型コロナは私たちに大きな苦難をもたらしています。一方でテレワークの普及などプラスの変化も起きています。ピンチの裏側には必ずチャンスがある。前向きな姿勢と逆転の発想で物事に臨んでください」とエールを送りました。

大学生活の半分をコロナ禍で送った学生たちは「部活に入っていたけど2年間しかできなくて満足はいかなかったけど、そこそこ楽しめた」「コロナ禍でいつも通りの授業ができなかったけど、無事卒業が迎えられてよかった」などと話していました。

<東京都 ワクチンバスで子ども接種を推進>

東京都内ではこの日、新型コロナの感染者が新たに6430人確認されました。1週間前の水曜日よりもおよそ3800人新規感染者が減った一方で、年代別では10歳未満の感染者が最も多く、全体の20%に当たる1286人となっています。

こうした中、奥多摩町の文化会館にやって来たのは「ワクチンバス」です。東京都は小児科医がいない奥多摩町で5歳から11歳までの子どもの接種を進めようと、ワクチンバスで医療従事者のチームを派遣しました。奥多摩町では4月16日におよそ180人の子どもを対象に集団接種を行いますが、バスの巡回によって16人が予定よりも早く接種できました。奥多摩町の担当者は「町内に小児科医の専門病院がないので、町として東京都の支援を得て接種の機会が確保できたことは大変よかった」と話しています。

ワクチンバスはこれまで高齢者施設を中心に回っていましたが、今後、東京都は自治体からの要望に応えて巡回を続けていきたいとしています。

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