「ミズベリング信濃川やすらぎ堤」開催へ向けて新潟市や株式会社スノーピーク(新潟県三条市)が協議、新たにキッチンカーを春から出店することなどを計画

第19回信濃川やすらぎ堤利用調整協議会の様子

「ミズベリング信濃川やすらぎ堤」の2022年開催へ向け、新潟市や国交省信濃川下流河川事務所、施設使用者である株式会社スノーピーク(新潟県三条市)などの関係者が24日、新潟市内で協議会を開催した。

2022年は前回と同様、夏季をメインとしつつも4月から10月にかけて継続的にイベントを実施する方向で、かつ新たに、4月からキッチンカーを出店する予定であるなど、春における賑わいの創出にも取り組んでいくようだ。

2011年の河川占用許可準則改正により、民間事業者等による河川敷地での企業活動が可能となり、以降国交省が推進している事業「ミズベリング」。信濃川下流域の「やすらぎ堤」を利用した新潟市での事業は2016年から展開してきたが、2020年度は新型コロナウイルスの影響により開催中止。前回2021年開催からは密集の回避などを狙い、夏季だけでなく長期に開催している。

2021年に開催した際のミズベリング右岸側「水辺アウトドアラウンジ」(2021年6月撮影)

2021年の水辺アウトドアラウンジ出店店舗の様子(2021年6月撮影)

2022年も前回と同様、4月ころからの開催となるが(詳細な開始日程については調整中)、新たに全期間を通じてキッチンカーの出店を行う予定で、現在事業者を募集している。花見客などの需要を取り込み、春季の賑わいにつなげていきたい考えだ。出店のペースについては、毎日や毎週、あるいは特定時期のみと事業者によって異なり、今後調整をしていくが、1日最大で(右岸・左岸合わせて)6店舗ほどが出店できる空間をとる。

また、これまでも実施していた「体験キャンプイベント」は、スペースの関係などもあり、夏の飲食店舗出店期間には実施していなかったが、今回からは同時開催もしていく。同イベントは、5月から10月まで計6回の開催を予定する。

左岸側(古町方面)はマンションなど住宅が立ち並ぶ関係から、騒音などの課題があり展開が限られているが、今回は「フードスタンド」と題して一部で出店のスペースを用意。右岸側に対して落ち着いた雰囲気の飲食店舗が開く計画であるという。

協議会では、関係者がスノーピークの提案した事業計画について協議を重ねた。その中では、出店中のキッチンカーの効果的な情報提供方法や、新潟市が進める「にいがた2km」の周知とエリア内である古町への誘導案、また「やすらぎ堤」形成の一助にもなっている大河津分水・関屋分水が周年を迎えることに合わせた提案などもあがった。

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