東京都が「ドクターヘリ」を導入 医療機関と合同訓練

東京都が新たにドクターヘリを導入します。その運航を前に、医療機関や消防などと合同で訓練を行いました。

訓練は『八王子市内の路上で交通事故が発生し、重体の患者を病院に搬送する』という想定で行われました。参加した医療関係者や消防隊員が、救急車からドクターヘリに引き継ぐ際の一連の動作を確認しました。導入されるヘリの出動対象は多摩地域周辺となります。立川市にある東京消防庁航空隊・多摩航空センターに医師や看護師を待機させ、患者を迅速に搬送できる体制を整えました。基地拠点は三鷹市にある杏林大学医学部付属病院が担います。杏林大学医学部付属病院の山口芳裕高度救命救急センター長は「東京は広くないためヘリが必要かどうかの議論はあった。それでも、早く医療の管理下に入るという意味では救急車に比べて都民に利益があることが分かったので、都民の役に立てるよう進めていきたい」と話しています。

これまで東京都は東京消防庁の消防ヘリを使用してきましたが、今後は状況によって使い分けていくということです。東京都のドクターヘリは3月31日から運航を開始します。

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