濃厚接触の議員、本会議出席を認めず 沖縄県議会、各会派が一致

 沖縄県議会議会運営委員会(當間盛夫委員長)は23日、議員が新型コロナウイルスの濃厚接触者となった場合の本会議出席の可否について議論した。県が24日の感染症対策本部会議で、厚労省の指針に基づき濃厚接触者の範囲を大幅に狭める見通しであることを受け、県議会各派は、従来通り濃厚接触者の出席を認めない方針で意見が一致した。

 県議会は県内の新規感染者数が高い水準で推移する中、議決権行使の重要性を踏まえて濃厚接触者の本会議出席を条件付きで認めるかどうかを議論してきた。だが会派で賛否が割れ、結論は出ていなかった。

 一方、濃厚接触者の特定、行動制限を一律に求めない政府方針が示されたことから「議論の前提が変わった」(県議会事務局)として、濃厚接触者の本会議出席をこれまでと同様認めない方針を全会派で確認した。

 今後は同一世帯内での感染者発生や集団感染(クラスター)発生場所にいた場合は「濃厚接触者」として取り扱い、自宅待機を求める。これまで濃厚接触者とされていたり、同居家族が濃厚接触者となったりした場合は、PCR検査での陰性を条件に出席を認める。

 (大嶺雅俊)

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