最強の学ぶ習慣は自分への“問い”にアリ!|マリリー・G・アダムス『すべては「前向き質問」でうまくいく』

自分をリープアップしてくれる本を、ライター目線で1冊ずつ紹介する「フクリパbooks」。今回は、福岡テンジン大学・岩永学長オススメの一冊をお届けします。

「コーチング」という言葉をこの10年よく聞くようになったと思いませんか?

スポーツ界では監督とは別にコーチという存在は当たり前のように感じますが、ビジネスにおけるコーチという職業があることを知ったのは2010年ごろ。

さらに海外ではエグゼクティブ層、つまり経営者等にはコーチが付いていることも多いのだとか。

ビジネスにおけるコーチとは、特別なスキルを伝授する人でもなく、儲け話をもたらす情報通でもなく、“問い”を投げかけてくれることにより冷静に、客観的に物事を考え、今何をすべきかを自分で見つけ歩んでいくサポートをしてくれる役割のこと。

そんな役割の仕事があることを知った直後に知り合った友人から教えてもらったのが本書『すべては「前向き質問」でうまくいく』です。

目の前で起こる都合の悪いことを、人はついつい「自分の責任ではない」と他責の念にかられてしまいがちです。ところが本書では「それでは批判する人だ」と言い切ります。

「あなたは批判する人か、それとも学ぶ人か」という究極の二択。この“問い”を自分に投げかけることで、「学ぶ人」を選択したとき、目の前の事象をどう学びに変えるか?の新たな“問い”が沸き起こることになります。

これこそが本書を読むことで獲得できるスキル。そう!コーチングとは“問い”を投げかけてくれる他者だけでなく、自分の中に前向きな“問い”を投げかけてくるもう一人の自分でもできるのです。

すべてのビジネスマン、すべての福岡人にも実装可能な自分自身へのコーチング。最強の学ぶ習慣は前向きな“問い”にアリ!です。

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