東北電力株式会社がシンガポールに駐在員事務所を設立、発電用燃料や海外のエネルギー動向に係る調査機能を強化

東北電力株式会社(宮城県仙台市)は25日、シンガポール共和国に駐在員事務所を設立し、発電用燃料および海外のエネルギー動向に係る調査機能を強化すると発表した。

シンガポール駐在員事務所の名称は「Tohoku Electric Power Co., Inc.Representative Office Registered In Singapore」。設立は4月1日で、駐在員は3人。組織としては、「東北電力株式会社 発電カンパニー 燃料部」内に設置する形。

発電用燃料と、海外のエネルギー動向の調査。また、現地法人設立に向けた事業環境調査を主な業務とする。

東北電力によると、シンガポールには世界の大手エネルギー企業が拠点を設置しており、企業間の情報交換などによりタイムリーかつ有益な情報が得られる環境となっているという。このことから、近年の世界的なエネルギー需要の増大、および燃料価格の高騰などを踏まえ、需給最適化を図る上で効果的な燃料調達を実現するために、新たな打ち手として駐在員事務所の設立の検討を進めてきた。

また、シンガポールには、カーボンニュートラルに資する再生可能エネルギーや、水素・アンモニアなどの脱炭素燃料に係る最新知見も集積していることから、新たなビジネスチャンスの発掘にもつながるものと考えいるという。

© にいがた経済新聞