〈第97回高田城址公園観桜会〉開花心待ち 26日開幕 桜の変化楽しんで 上越市

 第97回高田城址公園観桜会が26日、上越市高田城址公園で開幕する。例年より会期が早く、前日の25日、公園内では準備作業が大詰めを迎え、市民が公園内を歩きながら開幕を心待ちにする姿も見られた。

さくらロード周辺は昨年に引き続き片側一方通行を実施。開幕前日から開花を楽しみに散歩する姿も見られた

 開花宣言の調査木となる、忠霊塔前のソメイヨシノでは、エコ・グリーンによる状況調査が同日午後に行われた。鈴木敏男代表によると、花芽が小さく堅い状態で、「すぐに咲く状況ではない」との見立て。「桜守や公園管理者、ボランティアの継続的な取り組みにより、立派な花が咲くと期待している」と話した。

 今後はエコ・グリーン会員が個人的に様子を観察し、開花が近づいた際に再度公式な調査を行う予定。上越観光コンベンション協会の南博幸事務局長は「天候によって(桜の)変化していく過程も楽しんでほしい」と語った。

 今年の観桜会では3年ぶりに公園内の飲食が可能に。感染症対策として「4人以内」「短時間」「人と人との間隔を保つ」ことを呼び掛けた上、飲酒は昨年に引き続き不可となる。公園内では地元事業者による屋台や食堂、物産展の設営が進められ、売上に期待する声も聞かれた。

 開幕日の26日はライトアップ点灯式と花火の打ち上げが午後6時30分から行われ、公園内の一部区間で午後6時から同7時まで交通規制が行われる。

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