倉敷ダムから新たに銃弾60発、迫撃砲弾も 自衛隊回収

 県は25日、沖縄市とうるま市にまたがる倉敷ダムの湖内で、新たに米国製の小銃弾60発と、81ミリ迫撃砲弾、手りゅう弾、信管のそれぞれ1発が見つかったと発表した。同ダムでは2月にも沖縄戦当時の不発弾や米軍由来と見られるドラム缶が見つかっており、今回も前回の発見場所の至近距離で見つかった。 県河川課の担当者は、まだ他にも銃弾などが埋まっている可能性があるとして、沖縄防衛局に鉄くず類の撤去作業が終わり次第、周辺一帯の磁気探査を実施するよう求めている。

 県によると、24日に防衛局が同ダム管理所職員の立ち会いのもと、前回発見されたドラム缶や鉄くずの撤去作業を行っていた際に発見した。

 同日中に沖縄警察署による現場確認が行われ、県警本部から依頼を受けた自衛隊が全て回収した。

 県は、前回発見時にドラム缶周辺の土壌を採取し専門機関で調査したところ、有害物質が全て基準値以下だったことなどから、現時点で新たな土壌調査は実施しない考え。今後新たに銃弾などが見つかった場合も、警察署または自衛隊へ対応を依頼する予定だという。 (当銘千絵)

© 株式会社琉球新報社