『乳がんを皆で知り、やさしく支えあい、共に生きる』社会へ ブレスト・アウェアネス広めたい 両側乳がんになりました142

『自分の普段の乳房を知っていますか?』

自分の乳房に意識を向けて、いつもの自分の乳房を知って、その変化に目を向けてほしいと活動されている先生方がいます。BC Tubeの乳腺外科医の先生方です。

https://sodane.hokkaido.jp/column/202110282000001479.html

以前、”ブレスト・アウェアネス”を日本で広めたい、とクラウドファンディングに挑戦されているお話をしました。なんと、目標を大きく超えた支援を受けられ、実際にリーフレットなどが出来上がったということで私のもとにも素敵なお手紙が届きました。

大切な方に一言言葉を綴って届けてほしいということでお手紙と封筒が。その手紙に同封できるブレスト・アウェアネスカード。そして、リーフレットです。

リーフレットは9人にひとりが乳がんにかかっている、という現実をやわらかい表現でかかれ、乳房と向き合う時間を作ってほしいという願いが込められています。

BC Tubeの先生方はYouTubeでの動画配信をされており、そのQRコードも記されていて、パンフレットだけよりも理解が深まるよう動画で補足しています。

セルフチェックの方法や信頼できる乳がんの情報が得られるよう、診療ガイドラインのページやがん情報サービスのQRコードもあります。

私が最も注目したのはこちら・・・

案外、講演などでお話するときに驚かれる情報がリーフレットにも書かれていました。

『実は半分は乳がん検診で見つかり、残り半分はしこりなどの自覚症状をきっかけに受診して見つかっています』

そして、それだけではなく、『乳がんは自分で気づくことができる数少ないがんのひとつです。一方で検診を受けないと気が付かないような無症状の乳がんもたくさんあります。』と現実を書かれています。

本当に乳がんはひとつではなく、いろいろなパターンがあります。遺伝子検査などで将来のリスクはわかったとしても予防することは難しいので、検診や違和感に気づくしかないのが正直なところ。その現実も含めて知って備えてほしいと思います。いつもと違う、、がとても大事なんだと思います。

このリーフレットは先生方の手作りリーフレットだそうですが、文言もわかりやすく誤解のないように練られています。そして、デザインも手に取りやすく仕上がっています。心がこもっているのが感じられます。

今後、全国の病院・クリニックなどに送付されます。全国のマンモグラフィ認定施設1700施設をはじめ、ウイッグの取り扱いをしている美容室や助産所などへも広く送付されるそうです。職場への設置に協力いただける方がいらしたら、ぜひ、BC Tubeまでお申し込みください。このコラムをお読みの方には、すでにり患されている方も多くいらっしゃると思うのですが、このリーフレットでさりげなく、啓発活動。そして、さりげなく読んでいただくことで周りの理解が深まると生きやすくなる方が増えるのではないかと感じています。

■一般社団法人 BC Tube

乳がんに関する理解しやすい適切な医療情報を広めることで人々の乳がんに関する意識を高め、健康と福祉に寄与することを目的として、乳腺外科医が集まり設立。

https://bc-tube.com/

『生きづらさ・無意識の思い違い』を少しでも分かち合いたい、とバーチャル温泉を企画中。4月1日(金)午後7時を予定しています。こちらもぜひ。https://youtu.be/cZKpS5CQ_R8

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