今オフ最大の勝者はメッツ! シャーザーを筆頭に大型補強を展開

日本時間3月26日、メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者は「今オフの勝者」に関する特集記事を公開。メッツ、レンジャーズ、ブルージェイズ、ツインズ、ブレーブス、マリナーズの6球団を勝者に挙げ、なかでもメッツを最大の勝者とした。今オフのメッツは、大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの資金力を武器に、次々に大物選手を獲得。FAでマックス・シャーザー、スターリング・マルテ、マーク・キャナ、エドゥアルド・エスコバー、アダム・オッタビーノ、トレードでクリス・バシットを手に入れ、戦力を強化した。

カストロビンス記者はメッツの補強について「85勝という昨季の失望的な結果を払拭し、ナ・リーグ東部地区を制するために、資金力を生かして最大限の努力をしたことは評価されるべきだ」とコメント。先発投手陣からはマーカス・ストローマンとノア・シンダーガードが抜けたものの、シャーザーとバシットの加入でむしろグレードアップ。打線もマルテ、キャナ、エスコバーの加入で強化され、さらにはブルペンにもオッタビーノを加えた。

2位に選ばれたのはレンジャーズ。マーカス・セミエンとコリー・シーガーの二遊間コンビに総額5億ドルを投じたことには誰もが驚かされた。他にもジョン・グレイ、ミッチ・ガーバー、コール・カルフーン、マーティン・ペレスと着実に戦力を補強。優勝争いに加われるかどうかは不透明だが、カストロビンス記者は「戦力の改善度を見ればA+の評価を与えられる」とした。

3位のブルージェイズはサイ・ヤング賞左腕のロビー・レイを失ったものの、ケビン・ゴーズマンと菊池雄星を獲得。ブルペンにはイミー・ガルシアを加え、ランドール・グリチックとのトレードで欲しかった左打ちの外野手(ライメル・タピア)も手に入れた。そして、何と言ってもゴールドグラブ賞三塁手のマット・チャップマンの加入が大きい。

4位のツインズはカルロス・コレア、ゲーリー・サンチェス、ソニー・グレイらを獲得。5位のブレーブスはフレディ・フリーマンの穴をマット・オルソンで埋め、エディ・ロサリオとの再契約、ケンリー・ジャンセンの獲得など、ワールドシリーズ連覇に向けて抜け目のない補強を展開した。6位のマリナーズはレイ、アダム・フレイジャー、ジェシー・ウィンカー、エウヘニオ・スアレスらを獲得。2001年以来21年ぶりのポストシーズン進出なるか注目される。

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