菊池雄星に頼もしい味方 ブルージェイズが名手チャップマン獲得

日本時間3月17日、ブルージェイズはアスレチックスとのトレードでゴールドグラブ賞3度、プラチナグラブ賞2度の実績を誇るマット・チャップマンを獲得したことを発表した。トレードの対価として2021年ドラフト1巡目(全体19位)指名のグナー・ホグランドのほか、ケビン・スミス、ザック・ローグ、カービー・スニードと合計4選手を放出。三塁手としてメジャートップクラスの守備力を誇り、打者としても30本前後の本塁打を期待できるチャップマンの加入は、ブルージェイズ移籍が決まった菊池雄星にとっても明るいニュースと言えそうだ。

本塁打王ブラディミール・ゲレーロJr.を中心に強力打線を誇り、ホゼ・ベリオス、ケビン・ゴーズマンなど先発ローテーションも充実しているブルージェイズだが、人材を欠く二塁と三塁が補強ポイントとなっていた。アスレチックスがチーム解体を進めているところに目をつけ、名手チャップマンを獲得することで三塁の大幅グレードアップを実現。ガブリエル・モレノ、オレルビス・マルティネス、ジョーダン・グロシャンズといったトップ・プロスペクトの放出は回避した。

現在28歳のチャップマンは2018年、2019年、2021年と3度のゴールドグラブ賞を受賞。昨季は自己ワーストの202三振を喫するなど、打率.210、27本塁打、72打点、OPS.716と低調だったが、2019年には打率.249、36本塁打、91打点、OPS.848をマークし、オールスター・ゲームに選ばれた実績もある。ブルージェイズはチャップマンがFAとなるまであと2年保有でき、年俸調停期間2年目となる今季の年俸は985万ドル前後と予想されている。

アスレチックスはクリス・バシット、マット・オルソンに続いて主力をトレードで放出。バシットとともに先発ローテーションの一角を担ったショーン・マネイアやフランキー・モンタスにもトレードの噂が出ており、2018年から3年連続ポストシーズン進出を果たしたチームは完全に解体されることになりそうだ。

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