地震や火災、風水害の備えを学べる横浜市民防災センター(同市神奈川区)に4月から、水害の怖さを体感できる訓練装置が導入される。予約制で、浸水時の歩行やドア開閉の難しさを感じてもらう狙いだ。
新たに取り入れる水災害体験装置(縦約3.5メートル、横約2.5メートル)は、消防用ホースとポンプを使って深さ30センチ程度まで水をため、水流を発生させることができる。体験の際は胴長を着用して中を歩き、水の抵抗の大きさを肌で知ることが可能だ。
また、装置には扉も設置されており、外側が浸水した状況では開閉ができず、屋外への避難が困難になることが分かる仕組みになっている。同センターによると、ドアにかかる力が100キロほどになる水深50センチの状況などを再現できる。担当者は「体験を通じ、早期避難の必要性を理解してほしい」と呼び掛けている。