「ドライブ・マイ・カー」がアカデミー賞最優秀国際長編映画賞受賞 作品賞逃すも濱口監督は歓喜

第94回アカデミー賞授賞式が日本時間28日(現地時間27日)、米・ハリウッドで行われ、日本映画「ドライブ・マイ・カー」は最優秀作品賞を逃したが、最優秀国際長編映画賞を受賞した。日本映画が同賞を受賞したのは、09年の「おくりびと」以来で、13年ぶりの快挙となった。

濱口監督は受賞の瞬間に立ち上がり、主演の西島秀俊ら、ともに授賞式に出席した関係者と抱き合い、歓喜を表した。壇上でオスカーを手に英語で感謝を伝えると、日本語で西島や岡田将生ら会場にいた出演者、さらに授賞式に参加できなかった三浦透子へも感謝の思いを述べ、最後に感無量の表情で「みなさん、取りました!」と高らかにオスカーを掲げた。

作品賞は、聴覚障がい者の家族を持つ少女が歌手になる夢を追い求めるストーリーの「コーダ あいのうた」が受賞。SAG賞(全米映画俳優組合賞)とPGA賞(全米製作者組合賞)の映画部門で作品賞を獲得した〝本命候補〟が、前評判通りに栄冠に輝いた。

(よろず~ニュース編集部)

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