箱根ターンパイクにETCX 全国4例目、神奈川で初導入

県内で初めてETCXが導入されたアネスト岩田ターンパイク箱根の開通式=小田原市早川

 自動車専用道路「アネスト岩田ターンパイク箱根」(小田原市─箱根町、約14キロ)は28日、会員登録制の自動料金収受システム(ETCX)を導入した。中日本高速道路によると、本格導入は全国4例目で神奈川県内では初めて。

 ETCXは、高速道路以外でもETC技術で自動料金払いができるシステム。遠隔地のサーバーと通信し決済処理を行うため低コストで導入できる反面、事前の会員登録や料金所内での一時停止が必要となる。

 オートバイのツーリング客も多いターンパイクの運営会社は「バイクの場合、現金を払うのにグローブを脱いで財布を取り出すので30秒ほどかかっていたものが5秒に短縮される」と混雑解消も見込む。

 年間50万台以上の通行車両もコロナ禍の影響で1割減少。中島裕寿社長は「今週末からは桜のトンネルが見頃。利便性を向上し魅力ある道路を目指したい」と話した。開通1台目でETCXを利用した同市内の男性(50)は「便利になってよかった」と話した。

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