藤沢駅北口の再開発完了 全面改修の地下通路、利用開始

リニューアルした藤沢駅北口地下通路

 藤沢駅北口エリアを対象とした再整備事業の総仕上げとなる北口地下通路の全面改修が完了し、27日から供用を開始した。市が同駅周辺地区の再整備を打ち出して10年。今後、新たなまちづくりの重点は、藤沢駅南北自由通路拡幅・駅舎改良事業と南口再整備に移る。市は「湘南の玄関口」にふさわしい都市環境の形成を重視。エリア全体を捉えたデザインを検討する組織を、2022年度に立ち上げる。

 北口地下通路の総面積は約2200平方メートルで、広場エリアは床面積約305平方メートル。壁面は湘南の海に打ち寄せる波を幾何学的に表現したデザインで、全体に明るい照明を取り付け、薄暗い印象を刷新した。

 バリアフリーに配慮し視覚障害者誘導用ブロックや休憩用ベンチなどを設置。広場エリアの壁面にはプロジェクターから市のPR動画を投影するほか、イベント開催時にはやインタラクティブ動画(触れる動画)を流すこともできる。

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