横浜・上瀬谷通信施設跡地の土地区画整理、2022年度から着工へ 施行区域など可決

上瀬谷通信施設跡地の区画整理事業を可決した都市計画審議会=横浜市会議事堂

 上瀬谷通信施設跡地(横浜市旭、瀬谷区)の土地区画整理事業を巡り、28日に開かれた市都市計画審議会で、施行区域や環境影響評価書が可決された。市は今後都市計画決定し、2022年度から土地区画整理工事に着手する方針。

 同事業の対象地域は15年に米軍から返還された約245ヘクタールで、国有地(約45%)と民有地(同)、市有地(約10%)が混在している。27年に国際園芸博覧会(花博)を開催することに加え、地権者が約250人に上るため、市が主体となって整備するために都市計画手続きを進めてきた。

 環境影響評価では、生態系や土壌汚染を危惧する意見を受けて補正し、和泉川の源流部に生息する希少なホトケドジョウについて、区域内に生育環境を配置するなどと説明した。委員からは環境への影響を懸念する声が相次ぎ、市の担当者は「事後調査のみならずモニタリングを実施し、計画と数値が乖離(かいり)した際は保全措置を行う」と述べた。

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